髪の毛をなるべく早く、綺麗に伸ばしたいです。
おすすめの方法はありますか?
このような疑問に答えていきます。
この記事を書いている僕は、現在小さい美容院を経営し、月間200名のお客さんを担当しています。
お客さんにいつも伝えている事は、美容院のスペシャルケアと、あなた自身が自宅で行うホームケアが、どちらも大事で欠かせないということ。
学生のころ流行った髪が早く伸びるシャンプーがまったく効果なかったことを思い出しました。当時はショックでした。
美容師になり、勉強して正しい知識を得て、報われた気がします。
結論、髪の毛が伸びるペースを早める方法はありませんが、ストレスなく伸ばすための方法はたくさんあり、伸ばす期間が快適だったという結果は得られます。
さらに、この記事はキレイに健康的な髪の毛の状態をキープしつつ、目標の長さまで到達するためのポイントを多数ご紹介していきます。
記事を読み終われば、髪を伸ばすために必要なことが全部わかるはずです。
ヘアサイクルと髪の毛の伸びるペース

まず、髪の毛が生える仕組みと、伸びるペースについて説明していきますね。
髪の毛は、生える→伸びる→抜けるという、ヘアサイクルを繰り返しています。
細かく分けると、
・成長期→この期間に長さが伸びる
・退行期
・休止期
・発生期→
こんな感じ。
抜け毛が気になるという人もいますが、だいたい1日50〜80本は自然に髪の毛は抜けます。(発生期に抜け、新たに生えてくる)
これは、正常なサイクルなわけです。
髪の毛の伸びに関しては、成長期が関係していて、通常髪の毛の90%はこの状態です。
ヘアサイクルが乱れてなければ、髪の毛は、この成長期にちょっとづつ伸びています。
ほとんどの人が、1ヶ月に約1cm伸びます。
このヘアサイクルは、男性で3〜5年、女性で4〜6年と言われていて、髪の伸びに関係する成長期も、このペースに依存します。
結果、髪の伸びる速さも、個人差があるわけです。
1ヶ月に、1.5cm伸びる人もいれば、0.9cmの人もいるということですね。
結論、ヘアサイクルだけで考えると、髪の毛を早く伸ばす裏技は無いということです。
ただ、キレイでハリコシがある健康な髪は、早く伸びているように感じるし、伸ばし途中で髪型が崩れてきても、そこまで気になりません。
そこを目指すべきということを、この記事は詳しくお伝えしていこうと思います。
髪の毛を伸ばす方法5選

繰り返しますが、髪の毛は、見た目がキレイで、扱いやすい健康な状態で伸ばすことが大前提です。
髪を伸ばす方法① カットベースを整える
伸ばしやすい髪型にするということです。
まず、現状のあなたの髪の長さや髪型から、どんな長さや髪型を目指すか、を決めます。
例えば、
ショートヘアから、ボブにしたい場合→カットは襟足メインで切って、他の部分は切らないようにすれば、ショートボブ⇨ボブという流れが最短で目指せます。
セミロングや、ロングを目指す場合→肩にあたる長さがまとまりづらいので、毛先を落ち着かせるために、重めのカットベースをまず作り、伸ばしていく。
こういう部分を美容師と共有し、計画性を持って日々を過ごすことで、ストレスなく髪の毛を伸ばせるのかなと思います。
髪を伸ばす方法② 放置する
ぶっちゃけ、美容院に行かず、カットしないというのが最短で伸びる方法かもです。
毛先の痛んでいる部分をカットしつつ伸ばすという人がいますが、鎖骨より下のロングを目指すならおすすめしません。
1ヶ月で1cmしか髪の毛は伸びないので、毛先を1cm整えるために切ると、1ヶ月前に逆戻りです。
特に、伸び具合がわかりづらい鎖骨下くらいの長さは、代わり映えしないで飽きる挫折ポイントということですね。
おすすめは、重めの毛先を意識したカットベースを整えて、ある程度放置するという方法。
いつもは二ヶ月ペースでカットしていたら、倍の四ヶ月あけてみると伸びた感をすごく感じると思います。
結んだり、ヘアアレンジを工夫したりして、長さを切らずに、辛い時期を乗り越えましょう!
髪を伸ばす方法③ 飽きない工夫にカラーやパーマを
繰り返しますが、髪の毛を伸ばすことを挫折してしまう最大の理由が、“飽き”です。
いきなり、精神論で申し訳ないですが、飽きを感じても、流されない強い心を持つというのが最強かもしれません。
ただ、そこは人間。なんとかいい方法はないかと考えたら、パーマorカラーに行き着くわけです。
ただ、カラーやパーマをすると、少なからず髪の毛が痛みます。
この痛みを何のケアもせず放置すると、目標の長さまで伸びた時に
「なんか違う、、、。」
と、なるわけです。この状態だけは避けたいですよね。
アドバイスとしては、しっかりダメージケアを意識して、キレイな状態を保つ努力をすること。
過度に明るいカラーや、細かいウェーブのパーマじゃ無い限り、そうそう激しく痛まないので、そこを希望しなければ、日々のヘアケアでなんとかなります。
※記事後半で、自宅で毎日繰り返す簡単なヘアケア方法もご紹介します。
さらに、美容院のトリートメントが効果的なので、このあとご紹介していきますね。
髪の毛を伸ばす方法④ 美容院のトリートメントで髪の毛に栄養補給
定期的に、トリートメントで髪の内部に栄養補給しましょう。
伸びてくると、特に原因はなくても毛先が自然に乾燥してパサついてきます。
髪の毛同士の摩擦や、タオルドライ時のこすれなど、普通に生活していても髪の毛は多少痛んでくるわけです。
さらに、パーマやカラーをしている人は、よりパサつきを感じると思うので、美容院のトリートメントは必須レベルですね。
トリートメントの効果は、
・髪の内部に栄養を補給→ハリコシや弾力性UP
・髪の表面をコーティング→手触りよく、するっとまとまる
この2点で、伸ばし途中の髪の毛にぴったりです。
ひっかかりや、乾燥のストレスを感じなくなります。
美容室のトリートメントのメリットデメリットに関しては、美容室に月1で通うメリットとデメリット【おすすめメニューもご紹介】の記事に詳しく書いたので、参考にどうぞ。
髪の毛を伸ばす方法⑤ 育毛剤を使う
育毛剤の主な効能は
・血行促進
・保湿
この2点です。
血流をよくすることで、髪の毛をつくる毛根部分に働きかけ、太く健康な髪を生やすのが、育毛剤を使う目的ですね。
ただ、ぶっちゃけ、育毛剤を使えば、早く髪が伸びるかというと、、、劇的な効果は期待できないと思います。
しかし、細くなりボリュームが出づらくなった髪の毛には有効なので、気になる人は使うべき。
どうしても髪の毛が伸びてくると、ボリュームは出づらくなりますからね。髪を伸ばす際のストレス軽減になるはずです。
さらに、もう一つの育毛剤の大きなメリットは、頭皮の保湿作用です。
頭皮はお肌と同じで、適度な水分と油分が必要。
髪の毛の生えてくる土壌部分は常にベストな状態に保つと、健康な髪が生えてきて、伸ばし途中も順調に髪の毛の伸びを感じることができるはずです。
まとめると、髪を健康的に伸ばすために、育毛剤は強い味方になります。
理由は、頭皮の血流UPで太くハリコシのある髪を育て、保湿作用で乾燥した頭皮を整えることができるからです。
若い人でも育毛剤を使うことは全然アリ!
育毛剤という名前のイメージに左右されずに、髪と頭皮のためにいいことを実践しよう!
番外編 育毛剤と発毛剤の違い
・育毛剤→医薬部外品 主な効能は、血行促進と頭皮の保湿
・発毛剤→医薬品もある 体の中から血流を整える 副作用が出る場合もある
まとめると、
✅育毛剤は、体の表面(外部)からアプローチして、自然に生えてくる髪の毛を健康的に保つための商品。
✅発毛剤は、体の内部からアプローチして、健康的な髪の毛を生やすための手助けをする商品。
このような認識でOKです。
髪の毛をキレイに伸ばすための自宅ヘアケア4選

ただ伸ばすわけではなく、キレイに伸ばすことは必須です。
そのために大事な、自宅ケアについてこれからご紹介していきます。
髪の毛を伸ばすための自宅ヘアケア① シャンプー、トリートメントを合うものに変える
毎日行うシャンプー、トリートメントは、日々の髪の毛の扱いやすさに深く関わってきます。
【保存版】シャンプーの選び方【どんな年代の人も、毎日の髪の状態が変わる】

シャンプーの選び方からおすすめ商品まで、詳しく解説しています。
ボリュームのある記事なので、好きな部分だけ読んでもいいですし、詳しく知りたい方は最後まで読むとシャンプーにかなり詳しくなりますよ。
ヘアケアの基本はシャンプーから!
あなたに合ったシャンプー選びをすれば、かなり楽になりますよ。
髪の毛を伸ばすための自宅ヘアケア② ヘッドスパ
髪の毛をストレスなく伸ばすためには、頭皮の血行を良くし、健康な髪の毛をキープすることが必須です。
そのためにおすすめしたい習慣は、自宅ヘッドスパ。
週一回から簡単にできて、リラックスしながら頭皮もほぐせます。
【効果抜群】ヘッドスパの始め方まとめ【頭皮ケアを意識し始めた人へ】

ヘッドスパって、
・どんな効果があるの?
・準備物は?
・頻度はどれくらい?
このような疑問にも、記事内でわかりやすく答えています。
めんどくさがりの人には、

ヘッドスパ家電もおすすめです。
色々な価格帯のおすすめ機種をご紹介したので、参考にしてください。
髪の毛を伸ばすための自宅ヘアケア③ ドライヤーでしっかり乾かす
濡れたまま寝るのはNGです。
髪の毛が伸びてくるとついついドライヤーで完全に乾かすことをサボりがちです。特に真夏の暑い時期はキツイですよね。
ただ、髪の毛は濡れて水分を含んでいる状態がもっとも痛みやすく、枕のこすれなど、ちょっとした摩擦も注意が必要になります。
さらに、頭皮が長時間濡れた状態だと、雑菌が繁殖して匂いの原因になったりするので、ドライヤーで乾かさないことはリスクだらけですね。
とはいえ、伸びてきた髪を毎日頑張って乾かすことはしんどいので、おすすめの方法を教えます。
それは、先に頭皮だけ満遍なく乾かし、寝る前に、残りの濡れている毛先などを乾かす方法。つまり、2回に分けて乾かすやり方です。
頭皮を乾かす→
ある程度の時間自然乾燥(お顔のお手入れなどを、この時間にやる)→
自然乾燥で少し乾いてくるので、残りの濡れた部分を仕上げのドライヤー(さくっと5分くらい)をあてて終了
こんな流れでOKです。
まとめると、濡れたまま寝るのはダメなので、風呂上がり〜寝るまでの時間をうまく使って、髪の毛を乾かしましょうということです。
なにもわざわざ風呂上がりの体が温まった状態でドライヤーを長時間あてなくてもいいですよ。
この方法は、頭皮を乾かした後、毛先にある工夫をすると、さらに仕上がりがよくなります。
それは、髪質に合った洗い流さないトリートメントを、毛先に馴染ませることです!
髪の毛を伸ばすための自宅ヘアケア④ 洗い流さないトリートメント
洗い流さないトリートメントは、毛先ケアの基本ですね。
ベーシックな使い方は、ドライヤー前の濡れた毛先に馴染ませ、しっかり乾かすこと。
最近は乾いた髪にもスタイリング剤感覚で使える商品も増え、あなたに合う商品が見つけやすくなりました。
おすすめ商品や選び方は
【髪質×髪の状態で選んだ】洗い流さないトリートメントおすすめ15選

この記事に詳しく書いてあるので、参考にしてください。
合わない商品を長く使い続けても髪の状態は良くならないですし、髪を伸ばし途中なのにストレスになり、長さを切ってしまうという本末転倒な結果にもなりがち。
そうならないためにも、しっかりと目的に合わせた洗い流さないトリートメントを正しく使いましょう。
洗い流さないトリートメントを、男性もあたりまえに使うべき理由【ワックスより大事】にも書きましたが、男性にもおすすめしているので、髪を伸ばし途中の男性も積極的に使ってください。
髪の毛を伸ばすポイントまとめ

今回は、髪の毛を伸ばす方法について書きました。
正直早く伸ばす裏ワザはないです。
髪の毛が伸びるのが早い体質の人でも、1ヶ月にプラス0.5cmくらいだと思います。(お客さんの髪を見ていて思う)
それよりも目標設定(伸ばしてどんな髪型にしたいか)と、キレイに髪の毛を伸ばすためのヘアケアを頑張る事を意識することが、おすすめです。
それでは今日このへんで、またお会いしましょう。



