くせ毛の悩みを髪型で解決できないかな、、、。
と、悩んでいる人に僕が全力でおすすめするのは、ショートヘアやボブの、短めでメリハリがついた髪型です。
この記事を書いている僕は、現在小さい美容院を経営し、月間200名のお客さんを担当しています。
お客さんにいつも伝えている事は、美容院のスペシャルケアと、あなた自身が自宅で行うホームケアが、どちらも大事で欠かせないということ。
理由としては、
・くせ毛を活かせる
・くせ毛を落ち着けることができる
・くせ毛の気になる部分をカットして、無くしてしまう事ができる
という3点が、ヘアスタイルの中にすべて含まれるからです。
ほとんどのくせ毛の悩みは、この3点を意識すると解消されると確信しています。
大切なことは、くせ毛を矯正することでは無く、持って生まれた髪質を活かすことです。
矯正を続けることも、快適な髪の状態を保つために大事ですが、根本的な悩みの解決にはなりません。
この記事を読めば、持って生まれた髪の毛のクセをショートヘア、ボブで活かせるようになります。
現在、短めの髪の長さの人も、興味があってこれからショートヘアにしたい方も、最後までお付き合いください。
目次
くせ毛にはショートヘアがおすすめな理由

繰り返しますが、くせ毛にショートがおすすめなのは、以下3点がポイントです。
・くせ毛を活かせる
・くせ毛を落ち着けることができる
・気になるクセを、カットで無くしてしまうことができる
詳しく見ていきましょう。
くせ毛を活かせる
部分的には、前髪、トップ(頭頂部付近のボリュームに繋がる部分)が、クセを活かすには最適です。
・前髪→クセによるうねりやハネが気になる
短く切って、トップの毛との繋がりができると、それほど気にならなくなります。
・トップの髪の毛→長さがあるとぺたんこ
クセを活かして短くすれば、自然なボリューム感が出る
このように、気になるデメリット部分を逆に活かして、メリットに変える力が、くせ毛ショートにはあります。
メリットをもう一つ追加すると、くせ毛を活かすカットをするとスタイリング剤をつけた時に髪の毛の動きがしっかり出ます。
これは、クセによるハネやうねりなのですが、ショートヘアのポイントになるので、活かさない手はないです。
直毛の人はパーマをかけてこの動きを作ったりするので、生まれつき、髪が動きやすいくせ毛はある意味ラッキーです。
くせ毛はパーマのスタイリングを参考にすると上手くいく【クセを伸ばすのはやめよう】の記事内でくせ毛をパーマ風に活かす方法も詳しく書いたので、参考にどうぞ。
まとめると、
ショートヘアは、くせ毛を活かすポイントが複数あり、デメリットもメリットに変換できる、おすすめヘアスタイルです。
くせ毛を落ち着けることができる
ショートボブが代表的ですね。
ショートヘアの雰囲気を出しつつ、クセを落ち着ける長さを保てるヘアスタイルで、年代問わずおすすめです。
※写真のようなメリハリがついたスタイルです。

先ほど、トップのボリューム感を活かす髪型のお話をしましたが、ショートヘアは髪型の多様性があり、似合わせ、クセの強さなどによって、柔軟に対応ができます。
繰り返しますが、デメリットをメリットに変えれるということです。
という意見もとてもよくわかりますが、短い長さの方が意外と、あなたに似合わせる方法がたくさんあるので、挑戦してもらいたいと思います。
気になるクセを、カットで無くすことができる
クセが強くてどうしようもない部分は、切って無くしてしまうのが手っ取り早いです。
ショートヘアは短い部分と、長い部分がヘアスタイルの中に混在していて、“メリハリ”がついています。
このメリハリがヘアスタイルの完成度にも繋がっているのですが、くせ毛対策にもなります。
えりあしと、サイドの髪の毛が短いと、“ショートヘア感”を感じますよね。
クセが気になる部分も、えりあしとサイドの毛が圧倒的に多いので、髪型の完成度も上げつつ、クセが強い部分を切ってしまえるというのも、くせ毛ショートヘアの特権です。
写真のショートボブのような髪型がまさに、メリハリがついたくせ毛対策ヘアなので、参考にしてください。
くせ毛にはボブが向いている理由
ボブの特徴でもある、頭頂部の髪の毛の長さと重さを活かして、クセを抑えます。
ボブは大抵、頭頂部の毛の長さが長めです。この長い髪が、くせ毛の広がりを抑えるのに効果的で、

写真のように、頭頂部の髪の長さで広がりを抑え、クセの大きなうねりやハネを毛先の動きとして活かせるので、髪型のバランスがよくなるわけです。
くせ毛の悩みの中でも、ボリュームが出すぎて困るという人はとても多く、うねりやハネと同じくらいやっかいな問題です。
この“髪のボリューム出すぎる問題”を解決する方法の一つがボブにカットするということなので、やったことがない人は挑戦してみることをおすすめします。
くせ毛ショートやボブが向いていない髪質は?
チリチリしたくせ毛の人で、いわゆる縮毛(しゅくもう)というやつです。

※かなり強いくせ毛ですが、イメージはこんな感じ。
縮毛とは?
くせの種類の中で、最強クラスに強いクセのタイプで、チリチリしていて、濡れても乾いてもあま形状が変わらないのが特徴。
かなり扱いにくく、縮毛矯正している人も多いくせの種類です。
縮毛は、ショートやボブのクセを抑え、活かすメリットが得られません。
その理由は、短く切れば切るほど、髪の毛の勢いが強くなりチリチリ感が強調され、扱いが難しくなるからです。メリハリを出しにくいのもデメリットですね。
縮毛の解決策は、髪型でというよりは、縮毛矯正の薬剤の力を借りることをおすすめします。
髪の長さは、短いよりは長い方が落ち着くので、ミディアム以上の長さのほうが、もちがいいです。
くせ毛ショート、ボブのヘアカタログ

お店のお客さんを実際に切ってみて、スタイリングしやすく、くせ毛対策になったと評判だったショートヘアをいくつかご紹介します。
美容師が作るくせ毛ショートヘアカタログ

先ほどもご紹介した王道のショートボブですね。
長いトップの髪の毛に、アクセントのハイライト(筋状の明るい毛束)を作って、動きを強調しています。

こちらのヘアスタイルは、どっちかというと、ボブに近いのですが、えりあしを短く切り込むことで、クセの強い部分をカバーしつつ、メリハリをつけています。

このヘアスタイルは、上記2点の、中間のような長さです。
後頭部の丸みがある人は、1枚目の写真のようなしっかりしたメリハリをつけなくても、綺麗にまとまります。長さもしっかり残っているので、クセをスタイリングでしっかり活かしてパーマ風に見せても、いい感じになりそうです。

全体的に短い、いわゆる、“ベリーショート”というヘアスタイルですね。
ここまで短くできると、しっかりくせ毛を動かすことで、ヘアスタイルのよさが引き出せます。
くせが強い人で思い切れるなら、挑戦してほしいと思います。

程よい丸みと、前髪から顔まわりの毛が繋がっているのが特徴の、マッシュショートです。
切りそろえれば個性的な雰囲気も出せるので、髪型をコーディネートのポイントにしたい人にもおすすめ。
短い長さでも、女性らしさを感じれるスタイルです。

最後はくせをしっかり出して、ふわふわの質感にした、ショートボブです。
髪の毛が細く、柔らかい人は、このようにクセを活かすのがおすすめです。
えりあしを切り込む、くせ毛ショートの基本”部分はしっかり押さえているので、ふわふわしつつも、メリハリがある、完成度の高いヘアスタイルです。
くせ毛ショート、ボブにおすすめのスタイリング剤
選ぶ際のポイントは、
・乾燥したくせ毛をしっとり落ち着け、扱いやすくする商品
・パーマ用スタイリング剤もおすすめ
・スタイリング前のクセを抑えるベース作りができる
この3点です。
ヘアワックス
【プロダクト】
100%オーガニックのヘアワックス(ヘアバーム)です。
手のひらに伸ばすと、固形→オイル状に変化し、髪の毛をしっとり保湿しながらまとめます。痛んで無くても乾燥するくせ毛の毛先にぴったりです。
【シュワルツコフ ヘアガム】
ファイバーワックスという種類で、繊維質の力で髪の毛を絡ませスタイリングするタイプの商品です。
くせ毛の絡みやすい性質を逆に利用して、動きのあるヘアスタイルが作れます。
中途半端になりがちなくせ毛のセットの完成度が上がりますよ。
ムース
【TRIE ムース】
※4番は軽い仕上がり、6番は少しセット力が強いです。
イメージはパーマのスタイリングで、クセのウェーブを均等に整えることができます。
ムースは水分量も多く、乾燥対策にもなります。
完全に乾いた髪の毛よりも、少し湿った状態で馴染ませましょう。
洗い流さないトリートメント
【R21 SO】
ドライヤー前に毛先につけ乾かすことでクセが落ち着き、扱いやすいベース作りができます。
さらっとした質感のオイルなので、ベタつきが気になる人にもおすすめ。
香りもフレッシュで、男女問わず使えますよ。
くせ毛ショート、ボブまとめ
今回はくせ毛を活かすヘアスタイルは、断然ショートやボブの短めの長さがおすすめな理由を解説しました。
ポイントはいくつかありますが、
・メリハリでクセを活かそう
・短い長さは髪型の多様性があるので、長さは調節できる
・クセが強い部分はしっかり切り込んで、短くする
・ボブの長さと重さをフル活用して、クセを収める
ということを、意識するといいのかなと思います。
それでは今日はこのへんで、またお会いしましょう。



