よくシャンプーの成分が大事だと聞きますが、どんな種類で、どんな特徴があるのかわからないので、良し悪しの判断ができません。
自分に合ったシャンプー選びができるようになりたいので、シャンプーの成分について、最低限押さえておいたほうがいい事、その他、ポイントなど知りたいです。
このような疑問にお答えします。
シャンプーの成分の中でも、最も大事なのは洗浄成分です。
この洗浄成分に種類があり、その種類によって、〇〇シャンプーや、△△シャンプーなど、呼び名が変わるわけです。
この記事は、洗浄成分の種類と特徴を知り、あなたに合ったシャンプー選びができるようになるためのポイントを解説していきます。
きっとシャンプーを新しく購入する際に、成分表を見てから買うクセがつくと思いますよ。
この記事を書いている僕は、現在小さい美容院を経営し、月間200名のお客さんを担当しています。
お客さんにいつも伝えている事は、美容院のスペシャルケアと、あなた自身が自宅で行うホームケアが、どちらも大事で欠かせないということ。
✅この記事の内容↓
・シャンプーの成分の種類と、特徴を知ろう
・シャンプーの洗浄成分を知り、失敗しないシャンプー選びをしよう
この記事の内容は、シャンプー選びに関しては、欠かせない情報です。
今日からすぐに活かせる情報なので、是非参考にしてください。
目次
シャンプーの成分の種類と特徴を知ろう

知ってるようで知らない、シャンプーの中身を詳しく解説していきます。
シャンプーの構成成分
シャンプー総量を100として、ざっくりと中身を比率で説明すると、
水→60
洗浄成分→30
その他→10
という内訳です。
写真のような成分表を見てみると、1番最初にある成分名は大抵、水です。
最初に書かれている成分が1番多く配合され、徐々にその比率が少なくなります。
シャンプーは、半分以上が水なのかと最初は少し驚きました。
そして、水の次に記載されているのが、シャンプーの最も大事な成分でもある、洗浄成分です。
これは各シャンプーでそれぞれ違い、洗浄成分の特徴でそのシャンプーの得意分野が変わってきます。洗浄成分の種類と特徴は、後ほど詳しく解説します。
次に、その他の成分ですが、下記にまとめました。
【コンディショニング成分】→髪のきしみ軽減
シャンプーはしっかり頭皮や髪の毛の脂分を落とすので、きしみます。
きしみすぎると扱いにくくなるので、配合されていて、シリコンなども、この分類です。
【香料】→香りづけ
匂いはシャンプーを選ぶ基準にもなりますね。下記記事に詳しく書きました。よかったらどうぞ。
シャンプーの匂いがキツイと言われたら【ほのかな香りのおすすめ商品3選もご紹介】
【防腐剤】→腐敗防止
主成分が水なので、配合しないと腐ります
【増粘剤毛髪保護剤】→粘度を出し使いやすくします
上記したように、その他の成分も、それぞれ種類や品質、配合量のバランスなど、各シャンプーで違います。
まとめると、水以外の”残り40部分”がそれぞれのシャンプーの特徴になっているということです。この部分の、特に洗浄成分にこだわることが、あなたに合ったシャンプー選びに深く関わります。
下記に、詳しく書いていきます。
シャンプーの洗浄成分の種類と特徴
シャンプーの洗浄成分は、界面活性剤というものです。
この成分は本来混じり合わない、水と油を混ぜ合わせることができる成分です。
この界面活性剤の力を借り、頭皮の汚れや皮脂(油分)を水と混ぜ合わせ、泡だてて浮かし、洗浄することがシャンプーの仕組みであり、役割です。
結構な大役です。ほぼ主役みたいなものですね。
この”主役”が各シャンプーによって違うので、それぞれのシャンプーの特徴も変わります。
下記に基本的な成分をまとめました。
高級アルコール系→洗浄力が強く、泡立ちもよいです。頭皮への刺激が強め
成分表記→ラウリル硫酸Na ラウレス-2硫酸Na
スルホン酸、スルホコハク酸系→洗浄力が強く、泡立ちも良いです。頭皮への刺激が高級アルコール系よりも少し弱め
成分表記→オレフィンスルホン酸Na スルホコハク酸
アミノ酸系→洗浄力が弱く、泡立ちづらいです。頭皮への刺激は弱い
成分表記→ココイルグルタミン酸Na ココイルアラニンNa
タウリン系→洗浄力が弱く、泡立ちづらい。低刺激。
成分表記→ココイルメチルタウリンNa
アルカリ石鹸系→洗浄力が高く、泡立ちやすい。頭皮への刺激は強い
成分表記→オレイン酸Na ヤシカリ石鹸
酸性石鹸系→洗浄力はアルカリ石鹸よりはマイルド、泡立ちやすい。頭皮への刺激は弱め
成分表記→ラウレス-3酢酸Na
PPT系→コラーゲンやシルクなど、良質なタンパク質を元に作られている。洗浄力は弱めで、泡立ちも悪い。頭皮への刺激は弱い。
成分表記→ココイル加水分解コラーゲンNa ラウロイル加水分解シルクNa
シャンプーボトルに記載せれている成分表と照らし合わせ、上記の成分名を見つけたら、そのシャンプーのざっくりとした特徴がわかるはずです。
これから、この洗浄成分が、あなたの頭皮や髪の毛の状態にどう関係してくるのか、シャンプー選びのポイントを解説していきますね。
シャンプーの洗浄成分を知り、失敗しないシャンプー選びをしよう

シャンプー選びの基本は、まず頭皮タイプを知ることからです。
大きくは、
・乾燥タイプ
・脂性タイプ
上記2タイプに分かれます。
それぞれのタイプ別の代表的な悩みは以下↓
・乾燥タイプ→フケ、かゆみ、カサつき、敏感肌
・脂性→ベタつき、髪のボリュームが出ない、頭皮の匂い
どちらもやっかいですよね。
シャンプーは、この悩みを解消し、健やかな頭皮環境を作ることを目的に選ぶべきです。
そこで、先ほどご紹介した洗浄成分の特徴と強みを生かすことが、大切になってきます。
乾燥タイプの頭皮に向いている洗浄成分
下記3種類です。
・アミノ酸系
・タウリン系
・PPT系
これらの洗浄成分は
・髪の毛の脂分を取り過ぎない
・適度な洗浄力低刺激で敏感肌の人も安心
・しっとりとした仕上がり
という特徴があります。
さらに詳しい特徴は、アミノ酸シャンプーが合わない理由は頭皮タイプと髪質が原因かも。に詳しくまとめたので、詳しく知りたい方は、どうぞ。
乾燥タイプの頭皮特有の悩みがある人は、迷わずこの洗浄成分が配合されたシャンプーを選ぶべきです。
脂性タイプに向いている洗浄成分
下記3種類です。
・高級アルコール系
・スルホン酸、スルホコハク酸系
・アルカリ、酸性石鹸系
これらの洗浄成分は、しっかりした洗浄力で、すっきりと頭皮の皮脂を洗い流すのが得意です。
ドラックストアに置いてある、いわゆる市販シャンプーを見ると、大体この洗浄成分が使われていることが多いですね。スルホン系や石鹸系もありますが、圧倒的にメインの洗浄成分は高級アルコール系です。
その理由は、比較的安価で、洗浄力が強いので、売りやすく、シャンプーとしての役割(頭皮の皮脂や汚れを洗い流すこと)を購入者がしっかりと感じれるからです。
ただ、この部分には注意点があり、必要な脂分まで洗い流してしまい、トラブルを起こしやすくなる頭皮環境を作ってしまうこともあります。
健康な頭皮は、乾燥、脂性どちらにも寄っていない、水分量と、脂分のバランスがいい状態です。
このバランスを壊しかねないということですね。いくら強い洗浄力がほしくても、ぶっちゃけ、高級アルコール系のシャンプーはおすすめしません。
脂性頭皮の方は、悩みの深刻度も関係しますが、まず、スルホン酸系、スルホコハク酸系、酸性石鹸系のシャンプーを使いながら様子を見つつ、あなたの頭皮に合うか試す事をおすすめします。
洗い上がりにさっぱり感を感じるようなら、使い続ければOKですし、満足しないようなら、さらに洗浄力が強いシャンプーに変えてみるといいと思います。
※追記 ノンシリコンシャンプーについて
ノンシリコンシャンプーという種類もよく耳にすると思うので、説明しておきます。
まず、なにが通常のシャンプーと違うのか説明します。シャンプーの構成成分を思い出してください、水60、洗浄成分30、その他10でしたよね。
この、”その他10”に、シリコンが含まれるか含まれないかの違いです。
ノンシリコンシャンプーという名前で呼ばれるシャンプーも、上記したような洗浄成分を使っていますし、選び方としては今までお話ししてきた選び方でOKです。
特に、ノンシリコン=髪にいいというわけでもないので、そのあたりに惑わされないようにしてください。
ただ、ノンシリコンシャンプーは、成分にこだわり、しっかりと頭皮環境の健全化を考えて作られている商品が多いのも事実です。厳選すると、よりあなたの頭皮に合う商品は、あります。
詳しく知りたい方は、ノンシリコンとは?|正しい知識を得てシャンプートリートメントを選ぼうに詳しくまとめたので、ノンシリコンの正しい知識を得てください。
まとめ
今回は、シャンプーの成分を知り、あなたに合うシャンプーを見つける方法について詳しく解説しました。
この記事の内容をしっかり理解すれば、まず、頭皮トラブルになってしまう合わないシャンプーを選んでしまう事は、なくなると思います。
繰り返しますが、シャンプーの役割は、頭皮の洗浄で、大事な成分は色々な特徴がある洗浄成分です。
あなたの頭皮タイプを美容室などで一度見てもらい、タイプに合わせた洗浄成分選びをしてほしいと思います。
それではまた!
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