美容院の縮毛矯正ってどんな手順なの?
人それぞれ髪のクセは違うと思うけど、綺麗に伸ばせる秘密が知りたい。
そして自分が縮毛矯正をする際の参考にしたいです。
このような考えの人にこの記事は役に立ちます。
この記事を書いている僕は、現在小さい美容院を経営し、月間200名のお客さんを担当しています。
お客さんにいつも伝えている事は、美容院のスペシャルケアと、あなた自身が自宅で行うホームケアが、どちらも大事で欠かせないということ。
この記事を読めば、縮毛矯正の手順がわかります。
髪のクセが伸びる仕組みもわかるし、今までよりも、あなたの髪のクセに合う縮毛矯正が見つかるかもですよ。
さらに、今後、縮毛矯正をかけなくてもよくなるかもしれない画期的な施術も記事後半に詳しく解説していきます。
目次
縮毛矯正をする前の準備
美容院で縮毛矯正をする際に、あなたが準備しておくといいことをアドバイスします。
1.時間
2.お金
3.暇つぶし道具
ざっくりとこんな感じなので、それぞれ解説しますね。
縮毛矯正には時間がかかる
美容院の縮毛矯正にかかる時間は、3時間くらいです。
※カットは込みでの時間です。
その他のメニューを追加するとさらに時間がかかるので注意が必要ですね。
1日の中でこのくらいの時間を確保すると、ほかの用事を諦めなくてはいけないレベルだと思うので、美容院で縮毛矯正をする際は、スケジュールに余裕をもって計画的に動きましょう。
縮毛矯正の料金は他のメニューより高め
手間と時間、高度な技術などが料金が高い理由です。
相場はカット込みで平均20000円くらい、カットなしの場合、少しは安くなります。
が、
縮毛矯正でしっかりクセを伸ばした後は、普段気にならなかった毛先のパサつきや不揃い感が気になってくると思うので、毛先を整える意味でも、カットすることをおすすめします。
縮毛矯正は時間が長いのでヒマです
美容院で出される雑誌だけではヒマを持て余すので、暇つぶしの工夫をしましょう。
最近だと、タブレットでダウンロードした映画を見たり、スマホで漫画や電子書籍を読んだりですかね。
もちろん、小説や、自分で持ち込んだ雑誌もOKなのでそのあたりはうまく時間を使えるものをご用意ください。
注意点としては、がっつりした弁当や、その他、匂いがキツい食べ物を持ち込むことですかね。これは個人的にはNGです。
美容院の縮毛矯正の手順と注意点
基本的な手順は以下6工程です。
1. カウンセリング〜最初のシャンプー
↓
2. シャンプー後、1つ目の薬剤(縮毛矯正は2つ薬剤を使う)を塗る
↓
3. 時間を置いて、1剤をシャンプー台で流す
↓
4. ドライヤー後、ストレートアイロンでクセを伸ばす
↓
5. 2つ目の薬剤をつけて、時間を置く
↓
6. もう1度シャンプー台で流して、乾かして終了
※赤い番号は、縮毛矯正の工程で大事な部分
長いですよね(笑)シャンプー台で3回も流すし。
この工程をしっかりこなすと平均3時間かかるわけです。
ざっくり流れはつかめましたかね?
これから、この工程のなかでも大事なポイントについて、少しお話していきます。
縮毛矯正のカウンセリングは、美容師としっかりとコミュニケーションを
あなたが意識することは
縮毛矯正で失敗しないためのポイントと、失敗したときの対処法【原因は美容師】の記事にも詳しく書きましたが、
・なりたい髪型
・イヤなこと
をしっかり最初に伝えることです。
さらに、イメージビジュアル(切り抜き)などが用意できていたらなお良しですね。
美容師側の特徴としては、
縮毛矯正の前のカウンセリングでは特に、あなたの髪をよく見て、よく触って、よく聞きます。
これは、
・見た目→クセのうねり具合
・触る→髪の毛の痛み具合
・聞く→カラーやパーマ、前回の縮毛矯正の時期
をしっかり把握して、あなたにベストな縮毛矯正を提案できるようにするため。
しつこくても、ちょっと我慢してください。
まとめると、
・あなたは、こんな髪型になりたい、こんな髪型になったらイヤということをしっかり伝え、
・美容師側はあなたの髪の現状を把握し、できることと、できないことを伝える
というコミュニケーションをとることが大事ということですね。
縮毛矯正で使う、2つの薬剤について
工程の2と5で、それぞれの薬剤を髪の毛につけます。
これがなにかというと、
1つめ→髪の毛内部の結合をはずす薬剤
2つめ→外れた結合をくっつける薬剤
このような役割の薬剤です。
ですよね、疑問だと思います。
これは、曲がってくっついているくせ毛の内部の結合を外し、まっすぐにしたのち、もう1度くっつけないといけないからです。
難しいですかね。
薬剤を使うタイミングの間に入ってくる工程が、ストレートアイロンでのクセ伸ばしなのですが、これが縮毛矯正の最大のポイントであり、もっとも時間がかかる施術でもあるので、このあとお話していきます。
縮毛矯正のキモは、ストレートアイロンでのクセ伸ばし
この工程が仕上がりを左右する大事なポイントですね。
このあと、どんなことをやっているかを軽く説明していきます。
※あなたは美容師に任せるだけなので、さらっと読み流してください。

動画のように細かく分けとって、頭全体のクセを伸ばしていきます。
時間もかかるし、この工程でクセの“伸ばしモレ”があると、クセが残ってしまうんです。
仕上がりにクセが残ることが、縮毛矯正をする上でもっとも避けたいことですよね。
そのためにしっかりとクセを見ながら、何度もアイロンを滑らせる作業を繰り返し、細かくクセを伸ばすわけです。
あなたは心の中で、
と、応援しておいてください笑
新しい縮毛矯正の種類とは?
厳密にいうと、縮毛矯正は1種類です。
クセが強い人にとってしっかりとクセを伸ばしまっすぐを保つ”持ち部分”も考えると、今までお話ししてきたような従来の工程をしっかりと時間をかけて行う縮毛矯正一択ですね。
ただ、手順はだいたい同じなのですが、縮毛矯正のデメリットをうまくカバーでき、縮毛矯正を辞められるかもしれない施術が近年注目されています。
それは、酸性トリートメントというものです。
酸性トリートメントとは?
弱いクセを伸ばし、髪の毛を落ち着かせ、トリートメント直後のような手触りを実現した縮毛矯正とトリートメントのいいとこどりのような技術です。
縮毛矯正のメリットは、強いクセもしっかり伸ばし、長持ちすることでしたよね。
反対にデメリットは、
・髪の毛のボリュームがでない
・痛む、毛先がチリチリになる
・施術時間が長い
こんな感じ。
縮毛矯正で失敗しないためのポイントと、失敗したときの対処法【原因は美容師】の記事にも失敗例や気をつけることをまとめていますので、詳しく知りたい方はこちらもどうぞ。
このデメリット部分を解決しつつ、縮毛矯正のよさも感じてもらえるように工夫されたのが酸性トリートメントです。
※繰り返しますが、うねりが細かく、チリチリしたような見た目の強いクセは物足りないことが多いです。
なんでこんなことが可能かというと、ケミカルな話になって読み飛ばしてしまうと思います。
なので、そのあたりはざっくり説明しながらトリートメントの課題と、酸性トリートメントはクセの弱い人にとって縮毛矯正に変わるものになるのかについては、このあと説明します。
なぜ酸性トリートメントなのか?
髪の毛の痛みを補修する力が強いこと、くせ毛の気になる特徴をカバーできることがその理由です。
縮毛矯正のデメリット部分をうまく解決していますよね。
※くせ毛の気になる特徴については、くせ毛の原因は年齢による髪質の変化です。【今日からできる対策3選も解説】にも詳しく書いたので参考にしてください。
まず、髪の毛のダメージの原因と対策について軽く解説します。
痛んだ髪の毛には穴が空いていて、その穴が大きければ大きいほどパサつき、うねり、まとまらなくなります。
この穴は、カラーやパーマの薬剤を浸透させるために髪の毛の”フタ(キューティクル)”を開き、髪の毛内部のバランスを崩すことが原因なんです。
この穴ができる際、髪の毛はアルカリ性に傾いてしまい、この状態が続くのは髪の毛にとって大問題です。(健康な髪の毛は弱酸性です。)
髪の毛にできた穴を塞がなければ髪の毛の状態はよくならないのですが、いままでの対策は従来のトリートメントを髪の毛にしっかり揉み込むことでした。
このトリートメントで栄養補給という方法はもちろん効果はあるのですが、持ちの悪さ(美容院での施術のあと、自宅でしっかりご自身でヘアケアが必要)や激しく痛んだ髪には効果を感じにくいというデメリットがあり、長年の課題でもありました。
なんとか髪の毛にしっかり定着させ、水分と油分を補える方法はないだろうかと考えた結果、
髪の毛の穴を塞ぎ、長い期間しっかり固定させ、アルカリ性を弱酸性に戻すことができれば最高!
という結論に至りました。
酸性トリートメントは、縮毛矯正の代わりになるのか?
結論、なると思います。
今までは、クセが弱い方にも基本的には縮毛矯正の薬剤を使っていました。
薬剤の強さや放置時間を調整して、工夫しながら様々な髪質に対応していたわけですね。
ただ、どんなに工夫しても厳密にいえば縮毛矯正の薬剤を使っているので、デメリットは出てきてしまいます。
その”微調整部分”やデメリットを、酸性トリートメントはうまく調整、改善できるようになるので、
私の髪の毛のクセには縮毛矯正じゃなくて、酸性トリートメントのほうが向いてそう。
今後はこっちでいいや。
という人が増えると思い、それが縮毛矯正に代わる理由です。
気になる方は、「酸性トリートメント」や「耐熱トリートメント」でググると詳しい情報を得られると思います。
縮毛矯正の手順まとめ
今回は美容院の縮毛矯正の手順と仕組み、縮毛矯正に代わる新しい施術について解説しました。
縮毛矯正は今後さらにあなたや、その他様々な髪質の人にもうまく対応できるようになっていくと思います。
なぜなら、くせ毛で悩んでいる人はたくさんいるし、そんな人たちも、もっと色々なヘアスタイルを楽しみたいからです。
いままで、できないだろうと諦めていたことが簡単にできる日はもうすぐそこまで来ているかもしれませんね。
それでは、また!


